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【比較表付き】Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioの違い|自社に必要なのはどっち?

「Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioは何が違うのか」と疑問に感じている企業のIT担当者や業務改善担当者も多いのではないでしょうか。

どちらもMicrosoftが提供するAI関連サービスですが、役割や機能、カスタマイズできる範囲は大きく異なります。

簡単に言えば、Microsoft 365 Copilotは日常業務を支援するAIアシスタント、Copilot Studioは自社の業務に合わせたAIエージェントを作成・公開するためのプラットフォームです。

本記事では、両者の違いを比較表で整理したうえで、Copilot Studioでできることや料金、企業での活用例、導入手順を分かりやすく解説します。

Copilot Studioが自社に必要か判断したい方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事では、Word・Excel・Outlook・TeamsなどのMicrosoft 365アプリや業務データを活用して日常業務を支援する法人向けAIを「Microsoft 365 Copilot」と表記し、Copilot Studioと比較します。

目次

Copilot Studioとは?基本的な役割と仕組み

Copilot Studioは、企業がAIエージェントを作成・管理できるローコード開発ツールです。

標準のMicrosoft 365 Copilotでは対応しきれない業務課題を、自社のデータや業務フローに合わせて解決するためのプラットフォームとして設計されています。

ここでは、Copilot Studioの基本的な役割と仕組みを解説します。

Copilot StudioはAIエージェントを作成・管理できるツール

Copilot Studioは、専門的なプログラミング知識がなくても、企業独自のAIエージェントを作成・管理できるローコード開発ツールです。

チャットボットや質問応答システムなどを設計・構築し、TeamsやWebサイトなど複数のチャネルに公開できます。

標準のMicrosoft 365 Copilotが汎用的なAIアシスタントとして機能するのに対し、Copilot Studioは自社のデータや業務フローに合わせたカスタムAIを構築するためのプラットフォームです。

社内FAQへの自動回答・顧客問い合わせ対応・申請業務の自動化など、自社特有の業務課題に対応したエージェントを、業務担当者が主体的に設計・運用できる点が特徴です。

Copilot Studioで作成する「AIエージェント」の仕組みや活用事例については、「Copilotエージェントとは?企業の活用事例5選から使い方まで徹底解説!」という記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

Copilot Studioの基本的な仕組み

Copilot Studioでは、会話フローの設計・社内データ(SharePoint・OneDriveなど)との接続・外部システムとの連携(Power Automateを通じたAPI連携)などを組み合わせてAIエージェントを構築します。

ノーコード・ローコードのビジュアルエディタで操作でき、技術者でなくてもエージェントを設計できます。

作成したエージェントはMicrosoft Teamsや自社Webサイトなどに展開でき、利用状況の分析や回答の継続的な改善も行えます。

Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioの違い【比較表あり】

Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioは、どちらもMicrosoftのAIに関連する製品ですが、役割や目的がまったく異なります。

「Copilot」という名称が共通するため混同されやすいですが、それぞれが対象とする利用者・機能・カスタマイズ性は大きく違います。

以下の比較表と各項目の解説をもとに、両者の違いを詳しく見ていきましょう。

比較項目Microsoft 365 CopilotCopilot Studio
役割・目的汎用AIアシスタントカスタムAIエージェント開発プラットフォーム
主な利用者一般ビジネスユーザー企業のIT担当者・業務担当者
主な機能文章生成・要約・データ分析などAIエージェント作成・管理・公開
参照データWeb情報、Microsoft 365内の業務データ(ライセンス・設定・アクセス権に応じる)社内データ全般(接続設定次第)
カスタマイズ性限定的高い自由度
公開・利用場所Copilot Chat、Copilotアプリ、Word・Excel・Outlook・TeamsなどのMicrosoft 365アプリTeams・Webサイト・モバイルアプリなど
料金・ライセンスMicrosoft 365 Copilotライセンス事前購入プラン(Copilotクレジット)または従量課金制

1)役割・用途・利用者

Microsoft 365 Copilotは、Word・Excel・TeamsなどのMicrosoft 365アプリに統合された汎用AIアシスタントです。

文章作成・要約・データ分析といった業務全般をサポートし、主に一般のビジネスユーザーが日常業務の中で活用します。

一方、Copilot Studioは、企業のIT担当者や業務担当者が自社専用のAIエージェントを設計・構築するための開発プラットフォームです。

標準機能では対応できない業務課題を解決するためのカスタマイズが可能で、利用目的と対象ユーザーが明確に異なります。

Microsoft 365 Copilot自体の使い方や機能については、「Microsoft Copilotの職場モードとWebモードの違いは?業務での使い分け8選も解説」という記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

2)利用できる機能

Microsoft 365 Copilotは、文章の自動生成・会議の要約・メールの下書き・Excelのデータ分析など、日常業務を効率化する機能をMicrosoft 365アプリ上で提供します。

追加開発なしですぐに利用を開始できる点が特徴です。

Copilot Studioは、会話フローの設計・社内データとの接続・外部システム連携・チャネルへの公開・利用状況分析など、AIエージェントを作成・運用するための機能を幅広く備えています。

両者は補完関係にあり、Copilot StudioはMicrosoft 365 Copilotの機能を企業仕様に拡張するツールとしても活用できます。

Microsoft 365 Copilotで具体的に何ができるかについては、「Microsoft 365 Copilotでできること7選【無料版・有料版の違いから便利な使い方まで徹底解説】」という記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

3)参照できるデータ

Microsoft 365 Copilotが参照するのは、主にWeb情報やMicrosoft 365内の業務データ(ライセンス・設定・アクセス権に応じる)です。

ユーザーがアクセス権を持つファイルや会議記録・メールを参照し、コンテキストに合わせた回答を生成します。

Copilot Studioでは、SharePointやOneDriveに加え、外部データベース・基幹システム・APIを通じた外部サービスとの連携が可能です。

自社データや業務システムに接続することで、業務文脈に沿った回答を得やすくなります。

ただし、回答品質は参照データの内容や構成、権限設定、エージェント設計にも左右されます。

4)カスタマイズ性

Microsoft 365 Copilotで利用者が変更できる設定は限られており、基本的にはMicrosoftが提供する機能の範囲内で利用します。

一方、Copilot Studioは高い自由度でカスタマイズが可能です。

会話フロー・参照データ・回答のロジック・公開チャネルなど、企業独自の要件に合わせてAIエージェントを設計できます。

ただし、自由度が高い分、適切な設計・運用のノウハウが必要になる点には注意が必要です。

5)公開・利用場所

Microsoft 365 Copilotは、Copilot Chat、Copilotアプリ、Word・Excel・Outlook・TeamsなどのMicrosoft 365アプリ内で利用します。

エンドユーザーは普段使用しているアプリ上でAIの支援を受けられるため、社内への定着を図りやすい点が特徴です。

Copilot Studioで作成したエージェントは、Microsoft 365 Copilot、Teams、Webサイト、カスタムアプリなど、複数のチャネルに公開できます。

利用できるチャネルや認証方法は、エージェントの構成や組織のポリシーによって異なります。

6)料金・ライセンス

Microsoft 365 Copilotを利用するには、対象となるMicrosoft 365プランと、必要に応じてMicrosoft 365 Copilotのライセンスが必要です。

料金や対象プランは変更される可能性があるため、最新情報はMicrosoft公式サイトで確認してください。

Copilot Studioのスタンドアロン版は、Copilotクレジットを事前購入する「事前購入プラン」またはAzureサブスクリプション経由の「従量課金制」で利用できます。

Microsoft 365 Copilotライセンスには、Microsoft 365 Copilot、Teams、SharePointなどで利用する一部のエージェント機能が含まれます。

一方、外部チャネルへの展開、プレミアムコネクタの利用、Microsoft 365 Copilotライセンスを持たないユーザーの利用などでは、Copilot Studioの契約やCopilot Creditsによる課金が必要になる場合があります。

Copilot Studioが必要になる企業とは?

Copilot Studioが自社に必要かどうかを判断するには、解決したい業務課題や利用するデータ、既存のMicrosoft製品との役割分担などを整理する必要があります。

ここでは、Copilot Studioの導入を特に検討すべき企業の特徴を解説します。

なお、複数の製品やライセンスの中から自社に適した構成を選ぶのは、実際には容易ではありません。

自社だけでの判断が難しい場合は、Microsoft 365 CopilotやCopilot Studioに詳しい専門家へ相談するのも一つの方法です。

私たち株式会社BITSCRATCHでは、現在の業務やMicrosoft製品の利用状況を確認した上で、企業ごとの課題に合ったMicrosoft 365 Copilotの導入・活用を支援しています。

Copilot Studioが自社に必要かどうか分からない場合や、どの機能を活用すべきか迷っている場合は、無料資料ダウンロードページから資料をダウンロードしていただくか、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

自社専用のAIエージェントを作成したい企業

Microsoft 365 Copilotの標準機能では対応しにくい、自社独自のAIエージェントを構築したい企業には、Copilot Studioが適しています。

自社データや業務システムに接続することで、業務文脈に沿った回答を得やすくなります。

ただし、回答品質は参照データの内容や構成、権限設定、エージェント設計にも左右されます。

Copilot Studioのローコード開発環境を活用すれば、専門的なプログラミング知識がない業務担当者でもエージェントの設計に参加できるため、現場の知見を活かしたAIエージェントを構築できます。

社内データを活用して問い合わせ対応を自動化したい企業

社内に蓄積されたマニュアル・規程・FAQなどのデータを活用し、問い合わせ対応を自動化したい企業にもCopilot Studioは適しています。

SharePointやOneDriveに保存されたドキュメントをAIエージェントに接続することで、従業員や顧客からの質問に対し、社内情報を参照した回答を自動で提供できます。

人事・総務・ITヘルプデスクなど、問い合わせ件数が多い部門での活用に特に効果が期待でき、担当者の対応工数の削減につながります。

複数のシステムを連携して業務を効率化したい企業

CRMや基幹システムなど、複数の業務システムを連携させてワークフローを自動化したい企業には、Copilot StudioとPower Automateの組み合わせが適しています。

申請処理・データ転記・通知送信といった定型業務をAIエージェント経由で自動化することで、作業にかかる工数を削減できます。

Microsoft 365 Copilotの標準機能だけでは課題を解決できない企業

Microsoft 365 Copilotの標準機能は、汎用的な業務支援には有効ですが、業種や業務の特性によっては対応できる範囲に限界があります。

自社特有のプロセス・データ・ルールに基づいた回答が必要な場合や、社外の顧客向けに専用の問い合わせ窓口を設けたい場合などは、Copilot Studioによるカスタム開発が有効です。

Copilot Studioでできること6選

Copilot Studioは、AIエージェントの作成から運用まで、企業の業務改善に活用できる多様な機能を提供します。

ここでは、Copilot Studioでできることを6つに分けて解説します。

自社の業務課題と照らし合わせながら、活用シーンをイメージしてみてください。

1)自社専用のAIエージェントを作成する

Copilot Studioの最も基本的な機能が、自社専用のAIエージェントを作成することです。

ローコードのビジュアルエディタを使い、会話フロー・回答ロジック・参照データを設定してエージェントを構築できます。

技術的な専門知識がなくても設計に参加できる点が特徴で、業務担当者が主体的に要件定義からエージェント作成まで関与することが可能です。

用途に応じて複数のエージェントを作成・管理し、業務ごとに使い分けることもできます。

2)社内データを参照して質問に回答する

Copilot Studioは、SharePoint・OneDriveなどに保存された社内文書・マニュアル・FAQをAIエージェントに接続し、それらを参照した質問応答を実現できます。

従業員が業務上の疑問をエージェントに投げかけると、社内資料の中から関連する情報を検索して回答する仕組みを構築できます。

従来は人が対応していた内部問い合わせの一部を自動化でき、対応コストの削減と回答品質の標準化に貢献します。

3)外部システムと連携して業務を自動化する

Power Automateとの連携により、Copilot Studioで作成したAIエージェントから外部システムのAPIを呼び出したり、業務フローを自動実行したりできます。

例えば、エージェントが受け付けた申請内容のデータベースへの登録、承認通知の送信、関連部署への連絡などを自動化できます。

単なる質問応答にとどまらず、業務プロセス全体の自動化まで視野に入れた活用が可能です。

4)TeamsやWebサイトなどにエージェントを公開する

Copilot Studioで作成したエージェントは、Microsoft 365 Copilot、Teams、Webサイト、カスタムアプリなど、複数のチャネルに公開できます。

利用できるチャネルや認証方法は、エージェントの構成や組織のポリシーによって異なります。

社内向けの場合はTeamsやSharePoint上で展開し、社外向けであれば自社Webサイトのチャット窓口として設置することも可能です。

利用者が普段使用しているツールやチャネルにエージェントを配置することで、継続的に利用してもらいやすくなります。

5)Microsoft 365 Copilotの機能を拡張する

Copilot Studioは、Microsoft 365 Copilotの機能を拡張するためにも活用できます。

企業独自の業務知識やデータをCopilotに追加接続することで、標準機能よりも業務文脈に沿った回答を得られるようになります。

Copilot ExtensionsやMicrosoft Graphとの連携を通じて、既存のCopilot環境を自社仕様にカスタマイズしていく仕組みとして位置づけられます。

6)利用状況を分析して回答精度を改善する

Copilot Studioには、AIエージェントの利用状況を分析する機能が備わっています。

会話ログ・ユーザーの満足度・エスカレーション率・未解決の質問などのデータを確認し、エージェントの継続的な改善に活用できます。

導入後もデータをもとにチューニングを重ねることで、回答精度を高め、より多くの問い合わせを自動解決できる体制を整えられます。

Copilot Studioを導入する5つのメリット

Copilot Studioを導入すると、業務に合ったAIエージェントを構築し、問い合わせ対応や定型業務を効率化できます。

ここでは、企業が得られる主なメリットを5つ解説します。

1)プログラミングの知識がなくても開発しやすい

Copilot Studioのローコード開発環境は、専門的なプログラミングスキルがなくても使えるよう設計されています。

ビジュアルなエディタで会話フローを設計し、質問と回答のパターンを組み立てられます。

システム開発部門だけでなく、業務担当者が直接エージェントの設計に携わることで、現場の業務に即したAIを作りやすくなります。

開発ハードルを下げることで、AI活用の取り組みを自社内で進めやすい環境が整います。

2)自社の業務やデータに合わせて設計できる

汎用的なAIツールと異なり、Copilot Studioは自社の業務プロセスや保有データに合わせてAIエージェントを設計できます。

自社データや業務システムに接続することで、業務文脈に沿った回答を得やすくなります。

ただし、回答品質は参照データの内容や構成、権限設定、エージェント設計にも左右されます。

外部のAIサービスでは難しい「自社ならでは」の業務要件にも対応できる点が、Copilot Studioの大きな強みです。

3)問い合わせ対応や定型業務を効率化できる

社内外からの問い合わせ対応・申請処理・情報検索など、繰り返し発生する定型業務の多くをAIエージェントに任せられます。

人事・総務・ITヘルプデスクなど問い合わせ件数が多い部門での活用により、担当者の対応工数を削減し、より付加価値の高い業務に集中できる環境を整えられます。

24時間対応が可能な点も、社内外のユーザー満足度向上につながります。

4)Microsoft製品とスムーズに連携できる

すでにMicrosoft 365を利用している企業であれば、既存の環境を活かしてCopilot Studioをスムーズに導入できます。

Teams・SharePoint・OneDrive・Power Automateなど、普段から使っているMicrosoft製品との連携が容易で、新たなシステム環境を一から構築するコストや手間を最小限に抑えられます。

5)利用範囲を広げながら継続的に改善できる

Copilot Studioは、小さく始めて徐々に利用範囲を拡大していく運用に向いています。

最初は特定の部門・業務に絞ってエージェントを作成し、効果を確認しながら対応範囲を広げていくアプローチが取りやすいです。

利用状況の分析データを活用して回答精度を継続的に改善できるため、導入後も使い続けるほど価値が高まる仕組みを構築できます。

Copilot Studioを導入する4つのデメリット

Copilot Studioには多くのメリットがある一方、導入前に把握しておくべきデメリットもあります。

導入後に想定外のコストや課題に直面しないよう、事前にリスクを正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、特に注意が必要な4つのデメリットを解説します。

1)ライセンスや利用量に応じた費用がかかる

Copilot Studioでは、エージェントの回答やアクションなどに応じてCopilot Creditsが消費されます。

利用方法には、Copilot Creditsの前払いプランやAzureサブスクリプションを利用した従量課金などがあり、必要な契約・課金方法は利用形態によって異なります。

まずは小規模で試用し、コスト感を把握してから本格展開するアプローチが推奨されます。

2)設計・構築に専門的な知識が必要になる

ローコードで開発できるとはいえ、業務要件の整理・会話フローの設計・データ接続の設定・セキュリティへの配慮など、一定の専門知識が必要な場面があります。

特に、複数システムとの連携や複雑な業務フローの自動化を行う場合は、Power AutomateやMicrosoft 365に関する知識が求められます。

自社内に必要なノウハウがない場合は、外部の専門家による支援も検討しましょう。

3)導入後も継続的な管理・改善が欠かせない

AIエージェントは作成して公開して終わりではなく、導入後の継続的な管理・改善が必要です。

社内規程や業務フローの変更に合わせてエージェントの回答内容を更新したり、利用状況のデータを分析して精度を向上させたりする運用体制を整える必要があります。

導入初期に運用担当者や改善プロセスを決めておかないと、時間が経つにつれてエージェントの精度が低下するリスクがあります。

4)誤回答や想定外の動作を完全には防げない

AIを活用した回答生成には、誤情報の提示や想定外の動作が発生する可能性があります。

特に重要な業務判断や顧客対応に関わる場面では、AIの回答をそのまま最終的な判断に使うことは避け、人による確認プロセスを組み込むことが大切です。

利用ルールやガバナンス方針を事前に整備し、エージェントが誤った動作をした際の対応手順を定めておくことが必要です。

Copilot Studioの企業向け活用例5選

Copilot Studioを実際の業務にどう活用できるか、具体的なイメージを持つことで導入の判断がしやすくなります。

ここでは、企業での代表的な活用例を5つ紹介します。

自社の業務課題と照らし合わせながら参考にしてください。

1)社内規程やマニュアルに回答する社内FAQ

人事規程・就業規則・ITポリシーなどの社内文書をCopilot Studioに接続し、従業員からの質問に自動で回答するFAQエージェントを構築できます。

「有給休暇の申請方法は?」「VPNの設定手順を教えて」といった定型的な問い合わせをエージェントが処理することで、総務・人事・IT担当者の対応コストを削減できます。

Teamsのチャット上に展開することで、従業員が普段の業務ツールの中で気軽に質問できる環境が整います。

2)顧客からの質問に対応する問い合わせ窓口

自社のWebサイトや製品情報・サービス情報をエージェントに接続し、顧客からの問い合わせに24時間対応できる窓口を設けられます。

よくある質問・料金・製品仕様などに対する回答を自動化することで、カスタマーサポートの初動対応コストを削減し、担当者は複雑な問い合わせや個別対応に集中できます。

顧客がWebサイトを閲覧しながらリアルタイムで質問できるため、疑問をすぐに解消でき、顧客満足度の向上につながります。

3)営業担当者を支援する商品・提案検索

製品カタログ・価格情報・提案事例・競合比較などの営業資料をエージェントに接続し、営業担当者が商談中にすぐ情報を引き出せる支援ツールとして活用できます。

「この顧客のニーズに合う製品は?」「競合との比較ポイントを教えて」といった質問に即座に回答することで、商談の質と速度を高められます。

Teams上で利用できるため、会議中でも必要な情報をスムーズに確認できます。

4)人事・総務の申請や手続きを案内するエージェント

経費申請・出張申請・備品発注などの手続きフローをエージェントが案内し、Power Automateと連携して申請内容の受付・通知・転記を自動化できます。

申請方法がわからずに担当者に問い合わせが発生するケースを減らし、スムーズな業務遂行をサポートします。

従業員が自分のペースで手続きを進められ、担当部署の確認・対応負荷も軽減されるため、双方の業務効率化に貢献します。

5)報告・承認などの定型業務を自動化する仕組み

日報・週報の記入ガイド・承認フローの案内・リマインド送信など、繰り返し発生する報告・承認業務をCopilot StudioとPower Automateで自動化できます。

エージェントが入力をガイドし、入力完了後に自動で次のステップ(上長通知・データ登録など)に進む仕組みを構築することで、業務のスピードと確実性が向上します。

人の判断が不要な定型作業を自動化することで、担当者はより重要な業務に集中できます。

Microsoft 365を活用した承認・ワークフロー自動化ツールの詳細については、「ワークフローツールおすすめ8選【Microsoft 365での構築方法も解説】」という記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。

Copilot Studioの料金・ライセンス【無料版との違いも解説】

Copilot Studioの導入を検討する際、料金体系とライセンスの仕組みを把握することは欠かせません。

ここでは、Copilot Studioの料金プランとライセンスの種類、無料試用版との違いを整理します。

費用面の見通しを立てた上で、導入可否を判断する際の参考にしてください。

Copilot Studioの料金体系とライセンス

Copilot Studioでは、エージェントの回答やアクションなどに応じてCopilot Creditsが消費されます。

利用方法には、Copilot Creditsの前払いプランやAzureサブスクリプションを利用した従量課金などがあり、必要な契約・課金方法は利用形態によって異なります。

事前購入プランでは、あらかじめ利用枠を確保することで、利用量と予算を管理しやすくなります。

Microsoft 365 Copilotライセンスには、Microsoft 365 Copilot、Teams、SharePointなどで利用する一部のエージェント機能が含まれます。

一方、外部チャネルへの展開、プレミアムコネクタの利用、Microsoft 365 Copilotライセンスを持たないユーザーの利用などでは、Copilot Studioの契約やCopilot Creditsによる課金が必要になる場合があります。

なお、価格はMicrosoftの価格改定により変動する場合がありますので、最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。

利用量に応じて消費されるCopilotクレジットの仕組み

Copilot Studioでは、「Copilotクレジット」が共通の利用単位として使われます。

AIエージェントとの会話・生成AIによる回答・外部システムとの連携アクションなど、操作の種類や複雑さに応じてCopilotクレジットが消費される仕組みです。

利用量が読めない段階では、従量課金制から始め、実際の消費量を把握してから事前購入プランへの切り替えを検討するアプローチが費用管理上おすすめです。

Microsoft 365 Copilotのライセンスで利用できる範囲

Microsoft 365 Copilotライセンスには、Microsoft 365 Copilot、Teams、SharePointなどで利用する一部のエージェント機能が含まれます。

一方、外部チャネルへの展開、プレミアムコネクタの利用、Microsoft 365 Copilotライセンスを持たないユーザーの利用などでは、Copilot Studioの契約やCopilot Creditsによる課金が必要になる場合があります。

ただし、この範囲はMicrosoft 365内での社内向け利用に限られます。

WebサイトやアプリなどMicrosoft 365の外部チャネルへエージェントを公開する場合には、スタンドアロンのCopilot Studioライセンスが別途必要です。

社内向けのエージェント活用か、外部への公開まで必要かによって必要なライセンスが変わるため、導入前に利用目的を明確にしておくことが重要です。

無料試用版と有料版の違い

Copilot Studioには無料試用版があり、エージェントの作成やテストに利用できます。

本番公開・継続運用を行う場合は、公開先や機能に応じて必要なライセンス、Copilot Credits、環境設定を確認してください。

実際に社内外のユーザーにエージェントを利用してもらうには、有料プランへの移行が必要です。

有料版(事前購入プランまたは従量課金制)では、Teams・SharePoint・Webサイトなどへの公開・本番運用が可能になります。

まずは試用版で操作性や基本機能を確認し、そのうえで本格導入を検討するのが一般的です。

Copilot Studioを導入する5つのステップ

Copilot Studioの導入では、目的の整理からエージェントの作成、テスト、公開後の改善まで段階的に進めることが大切です。

ここでは、基本的な導入手順を5つのステップに分けて解説します。

1)導入目的と自動化する業務を決める

まず、Copilot Studioで何を解決したいのか、導入目的を明確にすることが出発点です。

「社内FAQの自動化」「顧客問い合わせ対応の効率化」「申請業務の自動化」など、対象となる業務と活用方法を具体的に定めます。

目的が曖昧なまま開発を進めると、使われないエージェントになるリスクがあります。

業務担当者とIT担当者が連携して要件を整理し、まず一つの業務課題に絞って取り組むことをおすすめします。

2)参照するデータと利用者を整理する

AIエージェントが参照するデータ(社内文書・マニュアル・FAQなど)をどこに配置するか、誰がエージェントを利用するかを整理します。

SharePoint・OneDriveのどのフォルダ・サイトのデータを接続するか、アクセス権限の設定はどうするかなどを事前に決めておくことが重要です。

データが整理されていない状態でエージェントを構築しても、期待する回答精度は得られません。

精度の高い回答を得るためにも、まずは参照するデータの棚卸しと整理から始めましょう。

3)AIエージェントを作成する

Copilot Studioのビジュアルエディタを使い、会話フロー・回答ロジック・データ接続・Power Automateとの連携などを設定してエージェントを構築します。

まずはシンプルな会話フローから始め、動作確認を重ねながら機能を拡張していくのが効率的です。

ローコード環境とはいえ、業務要件が複雑な場合は外部の専門家と連携しながら構築を進めることで、設計品質と開発効率を高められます。

4)動作と回答精度をテストする

エージェントを本番公開する前に、想定される質問・回答のパターンを網羅したテストを実施します。

回答が正確か、意図したとおりに動作するか、エラーが発生しないかを確認し、問題がある箇所を修正します。

実際の業務担当者にテストへ参加してもらうことで、机上では気づかなかった課題や改善点を発見しやすくなります。

テストを十分に行わずに公開すると誤った回答が広まるリスクがあるため、この工程を省略しないことが重要です。

5)社内に公開して継続的に改善する

テストが完了したら、TeamsやSharePointなど対象チャネルにエージェントを公開します。

初期公開後は、利用状況の分析データ・ユーザーからのフィードバックをもとに、回答フローや参照データを継続的に更新・改善します。

運用担当者を決め、定期的なレビューサイクルを設けることで、エージェントの品質を維持・向上させていきます。

Copilot Studioは「作って終わり」ではありません。

公開後も利用状況を確認し、継続的に改善していくことが大切です。

Copilot Studioの導入前に確認したい5つの注意点

Copilot Studioを安全かつ効果的に活用するには、参照するデータ、アクセス権限、セキュリティ、運用ルールなどを適切に設計する必要があります。

ここでは、導入前に確認しておきたい5つの注意点を解説します。

なお、エージェントの作成だけでなく、公開後の管理・改善体制まで自社だけで整えるのは難しい場合があります。

自社での設計・運用が難しい場合は、Microsoft 365 CopilotやMicrosoft 365の活用に詳しい専門家へ相談することをおすすめします。

私たち株式会社BITSCRATCHでは、Copilot Studioの導入設計やエージェントの構築・アクセス権限の整理・導入後の運用・定着まで一貫して支援しています。

セキュリティや運用面に不安がある場合や、自社に合った導入方法を相談したい場合は、無料資料ダウンロードページから資料をダウンロードしていただくか、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

1)自動化する業務の範囲を広げすぎない

最初から多くの業務をエージェントに任せようとすると、設計が複雑になりすぎてプロジェクトが停滞するリスクがあります。

導入初期は特定の部門・特定の業務に絞り、スモールスタートで成果を確認した後に対象範囲を広げるアプローチが推奨されます。

「全社一括導入」より「特定部門での検証」を先行させることで、リスクを抑えながらノウハウを蓄積できます。

まずは一つの業務課題の解決から始め、成果が確認できてから段階的に拡大することが成功への近道です。

2)利用できる機能や容量に制限がある

Copilot Studioでは、エージェントの回答やアクションなどに応じてCopilot Creditsが消費されます。

利用方法には、Copilot Creditsの前払いプランやAzureサブスクリプションを利用した従量課金などがあり、必要な契約・課金方法は利用形態によって異なります。

利用規模や接続システムが増えると、追加コストが発生したり、上位ライセンスへの移行が必要になる場合があります。

導入前に現在の利用規模と将来の拡張計画を踏まえた上で、どのライセンス・プランが自社に適しているかを確認しておくことが重要です。

3)データのアクセス権限を適切に設定する

AIエージェントが社内データを参照する際、誰がどの情報にアクセスできるかを適切に設定することが重要です。

権限設定が不適切だと、本来アクセスできないはずのデータが回答に含まれ、情報漏洩につながるおそれがあります。

SharePointの権限設定・セキュリティグループ・Entra ID(旧Azure AD)のアクセス管理を整備した上でエージェントを設計することが、安全な運用の前提条件です。

4)セキュリティとガバナンスのルールを整備する

AIエージェントを組織内に展開する際には、利用ルール・管理者権限・ログ管理・インシデント対応手順などのガバナンス体制を整備する必要があります。

誰がエージェントを作成・変更・削除できるか、どのような回答を禁止するかといったルールを事前に決めておくことで、想定外の動作や情報セキュリティリスクを低減できます。

Microsoft Purviewなどのガバナンスツールと組み合わせた管理体制の構築も検討する価値があります。

Microsoft 365 Copilotのセキュリティリスクや情報漏洩対策については、「Microsoft 365 Copilotの情報漏洩リスクとは?事例や安全に使うための対策を解説」という記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

5)導入後の管理・改善体制を整える

エージェントを公開した後も、継続的なメンテナンスと改善が必要です。

担当者を明確にし、定期的なレビューサイクルと改善プロセスを事前に決めておくことが大切です。

社内規程やデータの変更があった際にエージェントの回答を更新しないと、古い情報を提供し続けるリスクがあります。

運用負荷を分散させるために、エージェントの管理権限を複数の担当者に付与し、特定の個人に依存しない体制を整えることをおすすめします。

Copilot Studioに関するよくある質問

Copilot Studioは個人でも利用できますか?

Copilot Studioは、個人でも無料試用版(トライアル版)を利用して基本機能を試すことができます。

ただし、本来は企業が組織内でAIエージェントを構築・運用するためのプラットフォームであり、有料版は月額テナントライセンスで提供されます。

個人での学習や試験的なエージェント作成には試用版が有効ですが、本番業務への活用は組織として導入・管理する形が前提となります。

Microsoft 365 CopilotライセンスでCopilot Studioを利用できますか?

Microsoft 365 Copilotライセンスでは、Microsoft 365 Copilot、Teams、SharePointなどで利用するエージェントをCopilot Studioで作成・拡張できます。

ただし、外部チャネルへの展開や利用機能によっては、Copilot Studioの契約やCopilot Creditsが必要になる場合があります。

Copilot Studioが利用できない原因は何ですか?

Copilot Studioが利用できない場合の主な原因としては、組織の管理者によるサービスの無効化・ライセンスの未割り当て・地域によるサービス提供制限・テナントのセキュリティポリシーによるブロックなどが考えられます。

利用できない場合はまず、自社のMicrosoft 365管理者にCopilot Studioの利用権限とライセンス状況を確認してもらうことをおすすめします。

また、Microsoftのサービス状況ページで障害情報も確認してみてください。

Copilot Studioの導入は自社だけでもできますか?

基本的なエージェント作成であれば、Copilot Studioのローコード環境を活用して自社だけで進めることも可能です。

ただし、複数システムとの連携・権限設計・セキュリティ設定・大規模な運用体制の構築などは、Microsoft 365の専門知識が求められる場合があります。

自社内に対応できる人材がいない場合や、確実に成果を出したい場合は、専門の支援会社と連携することで、スムーズな導入と高品質なエージェント構築を実現できます。

自社の業務に合ったAI活用を実現するなら株式会社BITSCRATCHへ

Microsoft 365 CopilotやCopilot Studioを効果的に活用するには、製品の仕様を理解するだけでなく、自社の業務課題に合わせて設計・構築し、適切な運用体制を整えることが大切です。

私たち株式会社BITSCRATCHは、Microsoft 365やSharePointをはじめとするクラウド環境の構築・活用支援を専門とする、経験10年以上のプロフェッショナルチームです。

Copilot Studioの導入設計から、AIエージェントの構築・テスト・公開後の運用改善まで、企業ごとの業務要件に合わせた一貫した支援を提供しています。

「Copilot Studioが自社に必要かわからない」「どんな業務から始めればよいか迷っている」「自社内で対応できる人材がいない」といったお悩みの企業担当者は、無料資料ダウンロードページから資料をダウンロードしていただくか、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

現在のMicrosoft製品の利用環境や業務課題をヒアリングしたうえで、貴社に適したMicrosoft 365 Copilotの活用方針をご提案します。

まとめ

Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioは、どちらもMicrosoftのAI関連製品ですが、その役割と目的は大きく異なります。

Microsoft 365 Copilotが一般ユーザー向けの汎用AIアシスタントであるのに対し、Copilot Studioは自社専用のAIエージェントを構築・運用するための開発プラットフォームです。

自社の業務課題を解決するためにどちらを選ぶべきかは、解決したい課題・利用するデータ・必要なカスタマイズ性によって判断することが重要です。

Copilot Studioの導入を検討している場合は、目的の明確化・データ整備・運用体制の設計から始め、専門家の支援も活用しながら自社に合ったAI活用を実現しましょう。

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